雑踏警備

交通誘導警備

会場内の案内


コンサート会場や花火大会などの大規模イベント会場では、開催日当日、会場内のどこで、何のイベントが行われているかわからない来場者の方もたくさんおられます。また、当日に場所や時間の変更が行われる場合もあります。
このような場合に、警備員は、目的の場所に到着できずに、迷っている来場者から質問を受けることもあります。質問を受けた場合は、事前の打ち合わせの知識をもとに的確な案内が求められます。 
また、来場者が質問しやすい雰囲気を作ることも求められます。イベントに来場されたお客様と直接接する機会が多いので、サービスマインドを持った対応が求められます。

目的地への誘導


イベント会場において、来場者の方から、警備員に、行きたい場所がわからなくなったと質問をされることがあります。特にご高齢の方や子供さんの場合には、口頭での案内だけでは足りない場合があるので、警備員みずから目的の場所まで一緒に誘導を行う場合も多くあります。
誘導を行っている間は、自身の警備の持ち場を一時的に離れることとなるので、誘導を行るときは、共に配置されている警備員と連携をとって行動する必要があります。
誘導を行っている間も案内時と同様、話しかけやすい雰囲気作りを心がけ、お客様が安心感をもって頂けるような対応が求められます。

建築現場における交通誘導
交通誘導警備

導線の確保


新型コロナウィルス感染症の拡大以降、感染拡大の予防のため、イベントにおいて、入退場の順番を整理して行うケースが増えています。 ただ、多くの人が一斉に移動すると、場合によっては、転倒等により負傷者を出す事故が起こる可能性があります。
過去には、2001年に兵庫県明石市で行われた夏の花火大会において、イベント終了時に、参加者が高架橋の上で雪崩のように倒れてしまい、11名の死者、180名を超える重軽傷者を出す痛ましい事故が発生しました。最近では、韓国のソウル梨泰院で、ハロウィンに集まったお客の混雑の中で群衆雪崩が起きた事故も記憶に新しいところです。
このような事故を未然に防ぐために、雑踏警備の重要性が見直され、現在では、雑踏警備業務にも検定試験がもうけられるようになり、雑踏警備の重要性がさらに高まりました。 雑踏警備では、事前に主催者と実施踏査を行うことや、開催日当日に、会場へ配置された複数の警備員間で密な連携をとることで、スムーズな誘導を行うことが求められます。
状況によっては、事前の打ち合わせとは異なる不慮の事態が発生する場合もあります。その場合も、現場管理者を中心に緊密な連携をとることで、来場者の経路の確保を維持し、安全に移動をさせることが求められます。